サイトアイコン AO, Playing with the Earth | サーフメディア サーフィン,ボディーボード,SUP,サーフボードレビュー,自然地球と遊び、地球と共に生きる人々のためのメディア

浜瀬海JPSAプロインタビュー
~Soul of Flame, 世界への飛翔~

初参戦の2017年と、翌年2018年、JPSAロングボード部門を2連覇し、いきなり日本のロングボードを牽引するポジションに立った浜瀬海氏。熱い闘志を秘めたその眼差しは世界へ照準を合わせている。WSL/JPSAのロングボード部門でジャッジクライテリアが変更される等変革の時を迎えた今、WLTのSummitをロックオンした日本のエース浜瀬海氏に、成し遂げたいこと、世界への想い、Rockdance、そして師である添田博道氏への想い等、話を聞いた。

<浜瀬海氏 競技実績>
2017年 JPSAロングボード部門グランドチャンピオン
2018年 JPSAロングボード部門グランドチャンピオン
JPSA SPECIAL CONTEST OSHMAN’S STYLE MASTERS 優勝
WSL Rincon 50 Surf Fest 3位
2019年 NOOSA Festival of Surfing ロガープロ 3位
NOOSA Festival of Surfing メンズオープン 3位

いろんな世界を知って、Rockdanceのボードにフィードバックしたい

[AO] サーファーとして、自分の課題や強化したい点はどういった部分になると思いますか?

[HM] 色んなボードに乗って、色んなボードの良さを自分のボードにフィードバックして、色んなところに行って、もっと違う世界を観ることですかね。

[AO] ご自身のボードへのフィードバックというのは、Rockdanceにフィードバックして、今競技で使われているボードを更に改良し、高性能にして行きたいということでしょうか?

[HM] そうです、もっと良いボードをRockdanceのシェイパーと話して、今もう、結構いい板が出来上がって来てるんだけど、まだまだもっともっと良い板を作ってもらいたいし、シェイパーと話し合って、今よりももっともっと良いボードを作って行って、お客さんにももっと良いボードを使ってもらえるように、年々より良いボードを作って行ってもらいたいんです。

[AO] 自分が乗るボードを良くして行くとともに、RockdanceとRockdanceのユーザーに対してのフィードバックをしたいということですね。

[HM] そうです。Rockdanceのお客さんにフィードバックして行きたいということです。

[AO] Rockdanceの添田さんのボードを更にもっと良くするために協力しているという事ですね。

[HM] そうです。

Rockdance 浜瀬海モデル

[AO] ロングボードのコンテストで使用しているサーフボードについて教えてください。

[HM] Rockdance 浜瀬海モデルです。

[AO] ロングボードのコンテストで使用されてる浜瀬海モデルの特徴と、特に優れていると感じるところ・気に入っているところを教えてください。

[HM] 浜瀬海モデルが、今のところ、スタビーとシングルフィンの、2つ有るんですけど、そのスタビの方はパフォーマンス性も良いし、ノーズライディングも、安定性もあるし、一般の人にも上手い人にも、どういうレベルの人でも乗りやすいボードだと思うので、全然レベル問わず乗れる板だと思います。
浜瀬海氏とRockdance 浜瀬海モデル
photo by 井上嘉代子 (Kayoko Inoue)

[HM] シングルフィンの方は、スピードがとにかく凄いんで、ノーズライティングも安定するし、モダンマニューバー系の板では無いんですけど、ノーズライディングをスピードに乗ってやりたい人にはお勧めですね。だいたい欲しいっていう人は、ノーズライディングの練習をしてるっていう人が多くて、ノーズライディングの練習をしたければ、そのモデルが良いと思います。

[AO] この2つのスタビ系の板とシングルフィンの板は、両方ともコンテストで使用されているんですか?

[HM] 両方ともコンテスト用です。1個のスタビの方の古いタイプは、オーストラリアの試合で使ってたんだけど、新しいシングルフィンの方はまだトライしてなくて、もしかしたら来月の試合(JPSA2020特別戦さわかみチャレンジシリーズ)で使うかもしれないです。まだ本番の試合では使ってないんで、新しいシングルフィンの板は。

[AO] それはロングボードのジャッジクライテリアの変更も含めて、ボードを変更されているということですね?

[HM] そうですね、オーストラリアの試合の方は、新しいシングルフィンモデルの前の、古いタイプのシングルフィンの板で出たんですよ。シングルフィンの板でもう一戦試合に出てて。古いタイプのモデルがあって、そっちで出たんです。やっぱり、ジャッジクライテリアが変わったから、シングルフィンに乗った方が、海外で良いところまで行けましたね。

[AO] オーストラリアの試合で初めてシングルフィン(古い方のシングルフィンモデル)を導入されたという事ですね。

[HM] そうですね。

Tokoro PROJECT

[AO] ショートボードのコンテストで使用しているサーフボードについて教えてください。

[HM] Tokoro PROJECTという板です。

[AO]ショートボードのコンテストで使用しているTokoro PROJECT、このボードの特徴と、特に優れていると感じるところ・気に入っているところを教えてください。

[HM] 特徴は幅が広いので、テイクオフがし易い、どんな波でも比較的日本だったら合いますね。それから動かしやすいです。俺が乗る板って、結構誰でも乗れるような板が多いので、そのモデルも日本人であれば、どんなレベルの人でも合う板ですね。

[AO] オールラウンドな板なんですね。

[HM] はい。オールラウンドな板ですね。俺スクールやってて、お客さんに勧めるのにあんまりパッキパキのって乗れないんですよ。スクールのお客さんは初級レベルの人が多いから、ロッカーが強過ぎるサーフボードだと、一般の生徒さんにはちょっと難しくて。だから俺もそういうボードは乗らないし、ていうか、元々ロッカーが強い板はあんまり好きじゃないのもあるんですけど。比較的、一般の人にも乗りやすいようなボードに乗ってます。

[AO] ロッカーが強いと板の安定性が落ちますよね。

[HM] ロッカーが強いと攻めれるボードなんで、上手い上級者が縦の動きで攻めたいっていうならロッカーが絶対有る板をお勧めするし、日本のたるい波で横に走りたいとかなら絶対ロッカー無い方が良いし、そこの違いですかね。攻めたいか攻めたくないかですね。

[AO] わかりました。

[HM] ロッカーがある板は、扱いが難しいです。

[AO]  試合以外プライベートのサーフィンで、お気に入りのサーフボードが有れば教えてください。

[HM] ROCKDANCE  シングルフィンのミッドレングスが気に入って乗っています。乗ってて楽しいんですよね。

[AO] 浜瀬さんはオルタナティブボードとかも乗られますか?

[HM] このミッドレングスもそうなんですけど、よく乗りますよ。ホームポイントで波があまり大きく無い時とかによく乗るんですけど、波が大きくても乗る時も有りますね。楽しいから結構乗ってしまいますね。

[AO] オルタナティブボードの大会とかも有ったら面白いかもしれないですね。

[HM] そうですね。でもコンテストとかの大会が無いっていうこともオルタナティブボードの魅力や楽しさだと思いますので。

[AO] 確かにそうですね。

スクールは熱血的でスパルタ

[AO]ご自身のスクールをされていると思いますが、どのようなスクールか、ご紹介いただいても良いですか?

[HM]スクールでも、いろいろやり方が多分みんな違うし、教え方も絶対違うんですけど、俺のスクールは基本はマンツーマンで、1日にそんなに沢山生徒さんを入れないでやってます。1日に多くて2人まで見てるんですけど、鵠沼とか藤沢のスクールとかは、結構団体とかでやるじゃないですか。俺は不器用だから、一度にそんなに沢山の生徒さんを見れないんですよ。

1人にびっしり2時間情熱的に教えたいから、そういう形を取っています。1回で2時間なんですけど、2時間で1人の人に対して、上手くなって欲しいっていう気持ちを入れながらやってるから、そこがうちのスクールの特色ですかね。

[AO] 熱血的なスクールなんですね。

[HM] 熱血的で。たまにスパルタで(笑)「先生本当に疲れちゃったんで」っていう人もいる位ですね。

[AO] ちょっと泣きが入る生徒さんもおられるんですね(笑)

[HM] そう、泣きが入るぐらい熱くなっちゃう。1人に対しての熱さは一番じゃないですかね、分からないですけど(笑)

[AO] じゃあ、もう本当に高いレベルになりたいと思ってる人にはピッタリですね。

[HM] はい、そうですね。みんな結構レベルアップして行ってくれてるから。頻繁に続けてくれれば、絶対に上手くなります。

[AO] 練習会場はどちらのビーチですか?

[HM] 基本は平塚海岸で波が無かったら鵠沼とか移動してやるんですけど、基本は平塚でやってます。スクールの方も、今かなり生徒さんが多くなってきていて、これ以上多くなると今のやり方だと自分一人では、見切れなくなると思うので、やり方を変えるか何か考えないとなって思っています。

[AO] トリップとか行かれたりしますか?

[HM] トリップは特に…。スクールを毎日やっちゃってるから、行けないですね。スクールがね、結構満員なんで。年中スクールやってます。

[AO] 生徒さんに教えて、だんだん上手くなって行くの見ると楽しいですよね。

[HM] そうですね、めちゃくちゃ面白いですよ、スクール。

~浜瀬海氏 関連情報~

浜瀬海公式 HP

浜瀬海公式 INSTAGRAM

浜瀬海スクール公式 INSTAGRAM

モバイルバージョンを終了