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TYLER WARREN独占インタビュー
~The King of Alternative Boards~

PROLOGUE

タイラー・ウォーレンは、アメリカ西海岸のダナポイントに生まれ育ち、現代サーフィンの起点とも呼ぶべきウエストコーストの名門ホビーにて、ライディングとボードシェイプの腕を磨き、サーフシーンの中で突如として頭角を現した。彼はフィッシュ、シモンズ、ログからスラスターのショートボードまで、あらゆるタイプのサーフボードを完璧に乗りこなし、革新的で精緻なサーフボードをシェイプし、プロフェッショナルレベルのファインアートを創造する。様々な領域を網羅する圧倒的な才能は、万能の人と言っても良いかもしれない。そしてまた、彼はキング・オブ・オルタナティブボードと呼ぶべき存在でもある。

スキップ・フライらによって生み出されたオルタナティブボードのストリームはまだ傍流であったが、タイラー・ウォーレンは、それを一躍主流へと押し上げるのに最大の貢献をし、その勃興期に時代をリードした。完璧なライディングや精緻なサーフボード製作、端正なファインアートからはクールな人柄が想像された。少なくとも、革新的なアウトラインやボード形状と、妥協の無いハイパフォーマンスを両立させ得るロジックからは、彼のパーソナリティーが平凡なものであるはずが無い。そんな、キング・オブ・オルタナティブボードの素顔に迫るべく、インタビューを行った。

Photo by Sage Warren

QUESTIONS & ANSWERS

質問1 あなたは、ショートボードから、オールドログ、フィッシュ・シモンズ等オルタナティブボード等、あらゆる種類のサーフボードを高いレベルで乗りこなすことに最も成功しています。どのようにして、あなたはそれを可能にしたのか教えてください。  また、あなたのようなオールラウンドサーフスターになりたい方が沢山います。そのような方々にアドバイスをお願いします。

回答1 親切な言葉をありがとう…。私は11歳か12歳の頃から何年にもわたってあらゆる種類のサーフボードに興味を持って惹かれてきました。60年代、70年代、80年代、90年代の多くの古典的なサーフ映画を見て楽しんでいました。 また2000年代のサーフ映画もかも? これら全ての時代を通して、さまざまなクラフト(サーフボード)に乗っているタイプの異なるアイコニックなサーファーが沢山いました。私はこれらの映画と波に乗る多くの異なるアプローチを研究しました。私は常により滑らかなスタイルのサーファーに惹かれました。

質問2 あなたが若い頃には、まだ今ほどはオールラウンドプレイヤーを嗜好するサーファーは少なかったと聞いています。そのような状況の中で、あなたは何故そのようなオールラウンドなスタイルを目指されたのか教えてください。

回答2 若い頃に見たサーフマガジンやサーフムービーで、美しくてユニークなサーフボードを見るのが大好きだったからだと思います。

質問3 ショートボード、オールドログ、フィッシュ、シモンズ、それぞれのタイプのボードに乗る時の楽しさ、醍醐味は、それぞれどのような違いが有ると思われますか?

回答3 波がその特定のボードにフィットしている時、とても楽しむことが出来ます。 ロングボードには小さくてクリーンな波がフィットしますし、フィッシュにはオープンポイントスタイルの波、ショートボードにはパンチが有ってクイックなセクションの波がフィットします。それぞれ、異なる波にぴったりとフィットしたサーフボードでライドすることが醍醐味ですね。

質問4 モダンマニューバーの中で、あなたのお気に入りのマニューバーは何ですか?

回答4 バレル(チューブ)ライディングと言わざるを得ないでしょう。それは時間を静止させます。常により大きな良いバレルに乗りたいと思っています。

質問5 あなたのチューブライディングはとても評価が高いですが、あなたのチューブライディングのどのような点が優れている点だと思われますか?

回答5 チューブライディングで最も重要なことは、バレルに乗っている時のボードスピードをコントロールすることだと思います。それが上手く出来ればバレルに長く留まることが出来ます。もし私のチューブライディングが評価されているとすれば、そのような点で成功しているんだと思います。

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質問6 ノーズライディングをしている時、どのような感じか教えてください。

回答6 無重力のリフト感とグライド感です。

質問7 ダクトテープ (DUCT TAPE)で優勝された時の様子と、その時の気持ちを教えてください。

回答7 スペインでそのイベントに勝ったことは大きな達成感でした。あのイベントで私が乗ったボードは、初めてシェイプしたノーズライダーでした。 また、ジョエル・チューダーは私の子供時代のヒーローでしたので、彼がヒートをアナウンスして観戦していたことで、クールだと感じました。波はその日、肩の高さのスーパーファンウェーブでクリーンなビーチブレイクでした。ビーチと防波堤に沿って多くの観客がいました。興奮したのは(内なる)過去の私でした。

質問8 DUCT TAPEなどのクラシックスタイルのロングボードコンテストと、クラシックマニューバーの採点比重が大きくなり採点基準が変更されたWSLのロングボード部門のコンテスト、それぞれについて、今後のトレンドはどのようになっていくと思われますか?

回答8 クラシックロングボーディングは今や凄くホットでトレンドになっていて、メインストリームになっていると思うので、現在のネオクラシックのジャッジがすぐに無くなるとは思いません。続いていくのでは無いでしょうか。

質問9 アメリカ西海岸であなたの関心を惹いた最近のサーフムーブメントが有れば教えてください。

回答9 うーん、そうですね…。オーストラリア人が最高なライディングをしていたんです。恰好良いスタイルでショートボードでリッピングをしているRAGEチームと何人かの若いアップカマーが素晴らしかったのが、最近印象に残ったことですね。

質問10 あなたが若い頃に影響を受けたサーファーを教えてください。また、現在、尊敬したり、注目しているサーファーを教えてください。

回答10 ジョエル・チューダー (Joel Tudor), トム・カレン (Tom Curren), ジェリー・ロペス (Gerry Lopez), ウェイン・リンチ (Wayne Lynch), マーク・オクルーポ:オッキー(Mark Occhilupo:Occy), ランス・カーソン (Lance Carson)です。

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質問11 あなたが今まで生み出してきたサーフボードモデルの内、気に入っているものBest3を教えてください。また、それぞれのモデルの特徴と気に入っている点を教えてください。

回答11 うーん、それは難しいですが、答えてみましょう。

ジッパー – 私の場合のジッパーのディメンジョンは約5’6″ x 20″ x 2 1/2″位になります。このボードは、モダンなレールとボトムを備えたより現代的なフラーフィッシュのアウトラインに似ているボードで、私はスラスターのセットアップと、ダイアモンドテールまたは浅目のスワローテールをこのボードに合わせます。 このボードはフィッシュと同等のスピードを有していますが、真ん中の3枚目のフィンのおかげでクイックにピボットターンをすることが出来ます。 このボードは腰から頭オーバーまで波にフィットする、フィッシュ的なテイストを持った素晴らしいオールラウンドショートボードです。
#上記ディメンジョンはタイラー用で、ユーザーの嗜好等によりディメンジョンは異なります。

Photo by Kaimana Trading
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クアドラティックフォーミュラ – 私の場合のクアドラティックフォーミュラのディメンジョンは約5’10” x 19″ x 2 7/16″位になります。このボードは、現代のショートボードよりも少し幅広のノーズを備えたラウンドテールクワッドショートボードです。 このデザインは、流れるようなサーフィンを可能にするために、標準的なショートボードを私に合わせてアレンジしたボードです。また、このデザインはビッグウェーブ用のガンとしても使えます。適度なロッカーで、シングルコンケーブからダブルコンケーブとヴィーのボトムになります。
#上記ディメンジョンはタイラー用で、ユーザーの嗜好等によりディメンジョンは異なります。

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ノーズライダー – 私の場合のノーズライダーのディメンジョンは約10’1″x 23 1/4″x 3 1/16″位になります。このボードは私のクラシックログで、フラットノーズロッカーとノーズにステイするための特別なテールキックを備えた基本的なノーズライダーテンプレートです。私は11インチのグラスのオンフィンを合わせています。ノーズサイドは混合コンケーブで、テールサイドはロールドヴィーのボトムになります。
#フィンはオンフィンだけでなく、ボックスフィンのオプションも可能です。また、上記ディメンジョンはタイラー用で、ユーザーの嗜好等によりディメンジョンは異なります。

Photo by Kaimana Trading
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質問12 サーフボードのシェイプに関して、あなたはバーオブソープや、ドリームフィッシュ、サリナスモデルなど、革新的なアウトライン・デザインのサーフボードを生み出されてきましたが、革新的な形状のサーフボードをどのようにして思いつかれるのですか?

回答12 私がサリナスモデルをデザインした時、それは単純に結果的にそのような形状になってしまったような感じでした。ずんぐりしたスタイルのノーズの外観が気にならなかったんだと思います。 恐らく、シェイパーが頭の中に有るものをサーフボードのアウトラインとして具現化している時の初期の形には美しさが有ると思います。そして、それは、他のボードとは異なる形になる傾向が有ると思います。

質問13 サーフボードのシェイプに関してもライディングにしても、あなたは微調整をとても頻繁に行うそうですが、どのように調整すべき点を見つけるのですか?

回答13 それは、古いアイデアを手にして、それぞれのデザインをより現代的にし、より上手く機能するような方法を考え出すことです。

質問14 サーフボードのシェイプに関して、初めの頃、あなたはHOBIEのシェイパーで有るテリー・マーティンから学ばれたとお聞きしています。彼からどのようなことを学ばれましたか?

回答14 私がテリーと一緒にデザインした沢山の私用のボードを、彼が作るところを私は見ていました。私は彼のシェイプの最初から最後までの工程のプロセスと、彼が使用した道具を学び、私のシェイプルームを、彼と一緒にシェイプをした彼の古いシェイプルームに倣って、作りました。

質問15 サーフボードシェイプに関して、あなたが最も影響を受けたシェイパーはどなたですか?

回答15 テリー・マーティン (Terry Martin)が最も影響を受けたシェイパーでしょうね。それから、キャンベル・ブロス (Campbell Bros), スキップ・フライ (Skip Frye), スティーブ・リズ (Steve Lis), ボブ・シモンズ (Bob Simmons), アル・メリック (Al Merrick), マット・バイオロス (Matt Biolos)からも影響を受けました。

Photo by Sage Warren

質問16 若い頃のあなたは可愛らしい雰囲気だったとも聞いていますが、最近はヒゲも生やされて、ワイルドな大人の雰囲気です。ヒゲはあなたにとってどのようなものですか?また、お洒落やファッションについての好みについても教えてください。

回答16 ハハ(笑)ええと…、私は、ヒゲとか顔に毛を生やすと、無料の日焼け止めになることを楽しんでいるんです。 ファッション、私はシンプルなものが好きなだけです。ジーンズやディッキーズスタイルのパンツ、そして柔らかいシャツのようなものです。 私は自分のファッションのIDが主張して目立ってしまうのは好きでは無いんです。

質問17 ホームブレイクはデイナポイントだそうですが、どのようなポイントか教えていただけますか?

回答17 私はデイナポイント(Dana Point) で育ち、ドエニー (Doheny State Beach)でサーフィンをしていました。それからトレスルズやサンオノフレ辺りでもサーフィンをするようになりました。この辺りでは、様々なファンウェーブに出会えるんです。

質問18 私は、自然は我々にメッセージをくれると思っていますし、私個人の経験としては山からメッセージを受けたことが有ります。
あなたは、海から何かメッセージを受け取った経験が有りますか?もし有れば、どのようなメッセージを受け取られたか教えてください。

回答18 自然は新鮮な空気の呼吸だと思います。サーフィンは忍耐強くなることや、周りの環境と調和することを教えてくれます。 私は、川や山、森、そしてビーチと、あらゆる種類の自然を楽しみます。

質問19 私は、サーフィンは、私達人間が海とスピリチュアル的に繋がることが出来るものだと思っています。このことに関してあなたはどのように思われますか?また、海と繋がったと感じた経験が有れば教えてください。

回答19 波が良い時には、私は大気が何を感じているか、空や風が何を見ているか、分かるような気がします。

質問20 私は、サーフィンを通じて、人は海(自然)と繋がることが出来、感覚を磨くことが出来ると思っています。このことに関してあなたはどのように思われますか?

回答20 そうですね。サーフィンをすることで、人は自分の体と海の自然環境と調和を保つことが出来ます。

Photo by Sage Warren

質問21 何か自然や海について、考えられたり、思われたりすることが有れば教えてください。

回答21 海は私たちが保護しなければならない美しいところです。魚を乱獲すべきではないですし、海のクリーンさを保たなければいけません。

質問22 あなたにとって、サーフィンとはどのようなものですか?

回答22 サーフィンは、友達と一緒にできて、ライディングの技を磨くことに打ち込むことが出来るアクティビティーです。そして、サーフィンは私の最大の生き甲斐です。

EPILOGUE

インタビューを通じて、タイラー・ウォーレンから感じたのは飾らず爽やかなアトモスフィアだ。彼は、良い波が立つ時に、空気の感じ方、空と風の見方を感じ、自然とコミュニケートして一体化する。そのサーフィンを通じた自然とのコミュニケーションから、神聖なスピリットのエネルギーを身体いっぱいに吸い込み取り込むことで、廉正なオーラを身に纏うのだ。

タイラー・ウォーレンによるサーフボードのクリエイションやファインアートは、体いっぱいに吸い込んだ自然のエネルギーを彼の心と体の中で熟成させた化学反応の結果、生まれてくるものかもしれないと、ふと思った。

Tyler Warren 独占インタビュー, YouTube版 with photos and animation

Movie by AO, Playing with the Earth
Photo by Sage Warren, Kaimana Trading

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